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クロザピン外来
患者さん?ご家族の方へ
◆当院のクロザピン外来について
当院では治療抵抗性統合失調症の方を対象としたクロザピン治療を行っております。
クロザピン治療は患者さん、ご家族の方の同意の上、入院していただき始めます。
今まで医療機関で統合失調症の治療を行っても症状が改善しないなどお困りの方に対して、症状の改善が期待できます。
以下についても参考にしていただき、ご希望の方がいらっしゃいましたら、是非現在かかりつけの医療機関の担当医へご相談ください。
◆治療抵抗性統合失調症とは
複数の抗精神病薬を十分な量、期間適切に使用しても症状が改善しない、または副作用の出現で抗精神病薬を継続できない方は「治療抵抗性統合失調症」と診断されます。
◆クロザピン(クロザリル錠)とは
上記のような患者さんに対して、唯一効き目が実証されている治療薬が、「クロザピン(製品名:クロザリル錠)」です。
日本神経精神薬理学会「統合失調症薬物治療ガイドライン」で、「治療抵抗性統合失調症」の治療薬とされています。
日本では2009年から2021年3月末までに延べ11,000人以上の方に使用されています。
他のお薬で治療しても幻覚に悩まされる、自分や他人を傷つける、引きこもってなにもできない、多量に水を飲んでしまう、再発や入退院を繰り返してしまう方、副作用により他のお薬での治療を継続できない方などに対して効果が期待できます。
統合失調症の方でも、適切な治療を行えば社会生活を送っていただくことが十分可能です。
◆クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)
クロザリル錠を製造する(株)ノバルティスファーマが設置する安全管理を行うシステムです。
クロザピンには多くのメリットが期待できる一方、副作用の出現も懸念されます。
無顆粒球症などの重篤な副作用の早期発見?治療のため、クロザピン治療を行う医療機関および患者様の情報をクロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)へ登録し、定期的な血液検査の結果を報告することが義務づけられています。
また、クロザピン治療を行う医師も、必ずCPMSによる審査を通過する必要があります。懸念される副作用には、万全の体制で対応できるようになっておりますので、安心してご検討いただければと思います。
詳しくは以下をご覧ください。
→(株)ノバルティスファーマによるクロザリル錠(クロザピン)の紹介ページ
◆クロザピン治療の流れ
①クロザピン外来受診
クロザピンについての説明、同意書の記入
必要に応じて血液検査
②入院治療
おおむね5ヶ月前後
クロザピン導入後原則18週までは入院し、血液検査?薬剤調整等を行います。
③CPMS登録医療機関への定期的な外来通院
退院後、26週までは週に一度血液検査が必要なため、外来通院をしていただくことになります。26週以後は血液検査が2週に一度になります。
かかりつけ医(紹介元医療機関)がCPMS登録医療機関の場合は原則お戻りいただく形になります。
かかりつけ医(紹介元医療機関)がCPMS登録医療機関でない場合は、当院外来へ通院していただくことになります。
◆費用について
通常の治療と同様、健康保険での入院になります。
入院費が高額になる場合、限度額適用認定証というものを使用し、保険に加入されている方の所得に応じて医療費上限額が設けられております。
また、入院中は別途、お部屋代やレンタル用品代が必要になる場合がございます。
費用について詳しくは病院代表電話番号(03-3300-5231)へお問い合わせください。
◆現在かかりつけがない方で統合失調症を疑う症状にお困りの方、烏山病院に既におかかりの方でクロザピン治療に興味のある方
クロザピン治療を始めるためには、今までの詳細な服薬歴などの様々な情報をかかりつけ医へ確認し導入可否を判断する必要があります。統合失調症を疑う症状でお困りの方で、現在かかりつけがない場合は、精神科外来初診での対応となります。
(→ 初診の方 )※当院は紹介状がなくても受診が可能です
※既に烏山病院へ通院されている方は、現在の主治医にご相談下さい。
ご依頼の流れについては以下をご覧ください。